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2006年5月 2日 (火)

先生と私

 私はその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。これは世間を憚かる遠慮というよりも、その方が私にとって自然だからである。私はその人の記憶を呼び起すごとに、すぐ「先生」といいたくなる。筆を執っても心持は同じ事である。よそよそしい頭文字などはとても使う気にならない。

 I always called him "Sensei". I shall therefore refer to him simply as "Sensei", and not by his real name. It is not because I consider it more discreet, but because I find it more natural to do so. Whenever the memory of him comes back to me now, I find that I think of him as "Sensei" still. And with pen in hand, I cannot bring myself to write of him in any other way.

 エドウィン・マクレラン氏の訳である。Senseiには、次のように脚注を付けている。
*The English word "teacher" which comes closest in meaning to the Japanese word sensei is not satisfactory here. The French word maitre would express better what is meant by sensei.

 先生という日本語は英語に訳せないらしい。

 ブルース・リーの『ドラゴン怒りの鉄拳』は映画館で見た。猛龍伝説というサイトによると日本公開は1974年7月だそうだ。もう30年以上もたったのか。

 ブルース・リー演ずる中国人青年の老先生が悪い日本人の柔道家に殺される。リー青年が先生の遺体に取りすがって泣く。ブルース・リーは"Teacher! Teacher!"と号泣して、「先生! 先生!」と字幕が出たように覚えている。
 まず北京語版を作ったらしい。英語版に翻訳するときに手間と金をけちったに違いない。
 ただ、例の「アチョー」だけは吹き替えではなく、ブルース・リー本人の声なのだそうだ。

Brucelee

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