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2006年9月 6日 (水)

シャーロック・ホームズ、チベットへ行く(1)

 1891年(明治24年)5月4日月曜日、シャーロック・ホームズはモリアーティ教授と取っ組み合ったままライヘンバッハの滝壺に転落したと報じられた。しかし、実は生きていたのだった。

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「そこでぼくは二年間チベットを旅し 、ラサを訪ねてダライ・ラマと数日を過ごした。君はシゲルソンという名前のノルウェー人の驚くべき探検の記事を読んだことがあるかも知れない。しかし、あれがぼくのことだとは、夢にも思わなかっただろう」
     『空き家の冒険』(1894年4月5日木曜日)

「ぼくは最初からチベットへ行こうと考えていたわけではないんだよ、ワトスン。…………マイクロフトから『ところで、お前はこれからどうするつもりなのだ』との問い合わせがきたので、ぼくは『しばらくロンドンに戻るつもりはないが、その間どこで過ごすかはいま検討中だ』と返事を出した。すると、それからしばらくして、マイクロフトから分厚い封書が届いた。開いてみると、それは『ご苦労だが、チベットへ極秘裏に潜入し、イギリス政府の親書をチベットの支配者ダライ・ラマ十三世に届けるという任務を引き受けてはくれまいか』という依頼だった。そして『これは誰にでも頼める仕事ではなく、極めて高い能力と不屈の精神をようする苛酷な任務だが、ぼくはお前ならできると思う。もし受けてくれるなら、政府としてできる限りバックアップする』という添え書きとともに、チベットに関する様々な参考資料が同封されていた。……」
     John H. Watson, Sherlock Holmes in Tibet
    水野雅士訳『シャーロック・ホームズ、チベットへ行く』

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コメント

私も『シャーロック・ホームズ、チベットへ行く』を読んだことがあります。さすがのコナン・ドイル先生も、長期の執筆でネタに困っているのかなーという印象を持ったのを覚えています。
私は、やはりイギリスの田舎にテーマをとった作品が大好きです。
でも、いまだにシャーロック・ホームズの住所には大量のクリスマスカードが届くそうですね。たいしたものです。

では、また。

投稿: 雄平 | 2006年12月22日 (金) 10時44分

はじめまして、五十嵐貴久という駆け出しの作家でございます。本ページの趣旨に反することかもしれませんが、少々宣伝を・・・。実はわたくし、先日光文社より「シャーロック・ホームズと賢者の石」というタイトルのホームズ・パスティーシュ本を出させていただきました。自分で言うのもなんですが、文体模写、聖典を生かしきった内容、その他非常に自身のある一冊です。もしよろしければお手にとっていただけたら、と思っております。なお、この宣伝告知が皆様を不快にさせるようでしたら、即削除してくださいませ。また、この告知は光文社とは一切関係なく、五十嵐貴久独自の判断で行っていることを明記しておきます。長々と書き連ねてしまいましたが、「シャーロック・ホームズと賢者の石」をよろしくお願いいたします。五十嵐貴久

投稿: 五十嵐貴久 | 2007年6月29日 (金) 20時38分

五十嵐さま。面白そうですね。当方は何しろ貧乏暇なしでなかなか読めませんが、ホームズの本ならぜひ売れて欲しいものです。

投稿: 三十郎 | 2007年6月29日 (金) 23時34分

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