女は産む機械だ
と柳沢大臣はおっしゃったわけですが、私などは職業柄、これは英語に訳するとどうなるかな? と考えますね。
私がまず思いついたのは
Woman is a childbearing machine.
ですが、これでいいのか知らん?
不適切云々よりも、まず何か英語として変ですね。どうもmachineがおかしいらしい。日本語では目立たなかった変なところが、英訳すると目立つ。和文英訳の仕事では、原文を一部書き換えてしまうことがよくあります。「直訳ではこうなりますが、英語として変で、誤解を招く恐れもあるので直しました」と注をつけておきます。
柳沢さんも何か面白いことを言おうと思って失敗したのでしょう。同じ「思想」を表明するにしてももっと無難な言い方をしておけばよかった。たとえば「女は産む役だ」くらいなら「(男ではなく)女が産む役だ」のつもりだったのに間違えたとか何とか言えるのに。
斎藤秀三郎の和英大辞典(1928)の「生む、産む」の項から
◆女は子を生む Women bear children.
◆女は子を生む役 It is woman's duty to bear children.
◆彼の細君は子どもを五人生んだ His wife bore him five children―gave him five children.
◆先妻は子どもを二人生んで死んだ His first wife died after giving birth to two children.
◆あの娘は近頃子を生んだ She has had a child―become a mother.
◆七人の子を生むとも女に心を許すな Do not trust a woman even if she be the mother of seven children.
◆あれは自分で生んだ子か Is he a child of her own bearing?
◆あれは先妻の生んだ子だ He is a child by his first wife.
◆彼の母は彼を生んで死んだ His mother died at his birth―He cost his mother her life.
◆子を生む女 a woman of child-bearing age
◆子を生まない女 a childless woman―a sterile woman―a barren woman
◆あの女はもう子を生む年じゃない She is past the age of bearing.
◆案じるより生むがやすい It is easier than one expects―“Fear outruns the danger.”
◆金が金を生む Money begets money.
| 固定リンク


コメント
トラックバックありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: あおい | 2007年2月 3日 (土) 14時08分