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2007年6月 2日 (土)

ホームズの木刀術(3)

 西洋剣術の話でした。
 木刀術singlestickは片刃の剣backswordの稽古用であった。
 Backswordというのは、まずサーベルとカトラスcutlassである。
 サーベルは、もちろん騎兵用の刀ですね。

Pksm1811b2_2

  写真はプロシア陸軍の1811年制式「ブリュッヘル・サーベル」です。
 ワーテルローの戦い(1815年)で、ブリュッヘル将軍麾下のプロシア騎兵が使った。
Der Preussische Kavalleriesaebel M 1811 "Bluechersabel"によれば

 全長 950mm
 刃渡 825mm
 身幅  39mm
 重量 1154g

 日本刀と比べると、刃渡は長い方である。江戸時代の刀は2尺3寸(70cm)が定寸であった。もちろん実際に人斬りに使うならば長い方が有利なので、たとえば土方歳三の佩刀、和泉守兼定は2尺8寸(84.8cm)あった。しかし、そんなに長い刀を使いこなせる人は多くなかったはずだ。2尺7寸が81.8cmで、だいたいこのサーベルと同じ長さだ。
 重量はサーベルの方が日本刀より重いのではないかと思いますね。日本刀は柔らかい芯鉄を硬い皮鉄や刃鉄で包んで二重構造にするから、折れず曲がらずよく切れるのだそうだ。
 
Pksm1811b12_2_1  
   サーベルの方は工業製品である。同じ規格で何万本も作るから、日本刀のような面倒な製法はだめである。1本の鋼材を研いで刃を付けるだけだから、かなり厚くて幅もなければ強度を確保できない。
  ともかく重量1154グラムは野球のバットよりずっと重い。これを乱戦の中で馬上から片手で振り下ろすのだから大変だ。技術よりもまず腕力でしょうね。 1_britishcavalrychargel_1       
   ところが、このサーベルを決闘に使う場合があった。この場合は、剣術が問題になってくる。
 このサーベルによる決闘が盛んに行われたのは特にドイツであった。(続く)

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