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2007年9月29日 (土)

英文手紙の書き方(2) 高等編

Prof_kawai

 僕は、アメリカ人と一回会うだけだったらアメリカ的にやります。一々説明するのは面倒くさいから、パッパとやっているけれど、友だちになっていくほど、日本的な接し方とか、日本人はこうするのだということを教えていくわけです。それも冗談半分でやるんだけど、たとえば、ボスナックさんから手紙が来て、”I want to……”と手紙が来たら、ボスナックさんに、「われわれ日本人はこんな失礼な手紙は絶対に出さない。手紙の初めから、私はこうしてほしいなど日本人は絶対に言わない」と言うんです。そしたら「いったいどうするのか」と言うから、「まず、春暖の候……いうて書くんや」と(笑)。そうでしょう? そういうことを書いて、それからおもむろに、「陳ぶれば」という言葉があって、そこからお願いとかが始まるのです。
 そこで何とか説明する。私という人間と、あなたという人間がいて、「私はあなたに……して欲しい」という手紙の出だしは駄目なんやと。私とあなたは、この春という世界に一緒にいる。だから、まず「春暖の候」といわなくてはいけない。その状況のなかで二人が生きていることを確認してから、「ところで」といわなくてはいけないのだと言うたら、「すごいな、やはり日本人はすごい」と。次にボスナックさんから来た手紙には、"Spring has come……”とか書いてあるんですよ。「へえ!」というようなもので。「あなたもだいぶ礼儀正しくなった」と冗談を言ったりするんですが、そういうことを通じて彼は日本人を知っていく。

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