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2008年2月21日 (木)

ゴルゴ13の狙撃銃(2)

 M16が狙撃銃には向かないことくらい、この本を読まなくても分かる?
  しかし、かのよしのりさんの本には、もう一歩奥がある。
  確かに軍隊ではM16(民間用としてはAR-15)を狙撃銃に使わないけれど、アメリカの警察では使っているところがあるという。

「警察の狙撃手は、人質を抱えている犯人の脳幹を撃ち貫かねばならない。距離は近いが、数センチの誤差しか許されない。……100メートルの距離で3センチ以内に撃ち込めるなら、人質の後ろから顔を半分だけ出している犯人の頭に命中させることもできる。」

「さて、ここにあるAR-15、一見どこにでもあるAR-15だが、口径5.56ミリではなく6ミリだ。223レミントン薬莢を口だけ広げて6ミリにしたものだ。……重くなったぶん、微妙に反動も大きくなってはいるのだが、銃身がヘビーバレルなので一般歩兵のM-16より反動による銃の動きは少ない。そして風の影響も少なくなっている。」

 かのよしのりさんは元自衛隊の銃器専門家で、火縄銃から中国軍の消音式サブマシンガンまで、ありとあらゆる銃を実際に撃っている。
 加えて文章がうまいのだから鬼に金棒である。

Bull

「標的を狙う。100メートル離れた標的を数ミリの誤差で狙う。人間の体は生きている以上、静止しない。引き金を引こうとすると、数ミリ標準がずれる。狙いなおす。引き金を引こうとすると、また照準がズレる。しかし、射撃訓練をかさねてゆくうちにそのブレはだんだん小さくなってゆき、微妙にズレているときに引き金を引きはじめ、引き落とした瞬間に誤差が最小になっている。
 7.62ミリ弾の半分くらいの銃声がして、反動で銃がわずかに動く。
 たいていの銃は反動で銃が跳ね上がり、命中の瞬間の標的を射手自身がスコープを通してみることはできない。命中を確認してくれるのは観測手だ。
 だが、この銃は反動で跳ね上がらない。スコープのなかでターゲットから赤い液体が飛び散るのが見える。
 いや、ターゲットはスイカだったのだよ、ほんと。」

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