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2008年2月29日 (金)

なぜ謝罪しないのか

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 そこで、彼らが頼りにするのは「言葉」となる。つまり、攻撃対象の人間から「私が悪かった」という言質を取る。そうすれば、大手を振って銃殺にできる。 
 だから文化大革命では糾弾集会にかけ、徹底的に吊し上げた。とにかく、相手を精神的に追い詰めて「自白」を取る。そうしなければ、中国では毛沢東のような権力者であっても、人ひとり殺せないのである。

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 もし、素直に罪を認めたとすれば、日本なら、よく正直に自白した、改悛の情があるといって罪一等を減じることもあるが、中国ではそんなことはありえない。
「そのとおりでございました、私は毛主席に背きました」「私はアメリカ帝国主義、資本主義の手先でございます」「日本のスパイでございます」
 だがこれは、最後まで自白しなければ、いくら情況証拠が揃っていても罪には問われないということである。少なくとも、死刑にすることはできない。せいぜい収容所に放り込んで、死んでくれるのを待つ、ということである。文化大革命のときに、毛沢東は何としても劉少奇を殺したかったのだろうが、彼は「罪」を自白しなかったので手が出せなかった。

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……この傾向が極端にまで進むと、いくら悪いことをやっていても、口先で「やっていない」と言い続ければ、中国人は誰も文句が言えなくなるわけである。
(岡田英弘)

 だから、毒餃子についてもしらを切り続けるはずだ、というわけです。
 目から鱗が落ちるとはこのことですね。
 しかし、あのシラの切り方は、それなりに見事ですね。岡田先生の言うように、中国は「言葉」の文化なのだ。「真心さえあれば言葉はどうでもいい」などというつもりでは、とんでもない目に遭う。こちらも言葉で対抗しなければいけないと思うのだけれど……
  警察庁の人が「看過できない」と言ったようだけれど、あれでは駄目だ。もっと偉い人が「報復するぞ」という意味のことを、ただし「報復」の語は使わないで上手に言わなければならない。
 しかし、そういう芸は日本人にはむつかしいだろう。中国四千年と対抗するのは大変だ。

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コメント

トラバありがとうございます。

またお邪魔します。

投稿: oguribunngo | 2008年3月 4日 (火) 22時09分

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