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2008年3月 4日 (火)

シャーロック・ホームズの研究

Facesinsmoke

 アーサー・コナン・ドイル(1859-1930)の名義で発表されたシャーロック・ホームズ(1854-?)の冒険物語は、長短あわせて60編が残っています。
 これらをまとめてthe Canon正典といいます。大部分は医学博士ジョン・H・ワトソン(1852-?)が書いたものです。

 この正典の学問的な研究は、100年近く前に始まりました。
 1911年(明治44年)、オックスフォード大学の講師であったロナルド・ノックスが
Studies in the Literature of Sherlock Holmes
 という講演を行い、翌年に論文として発表しました。
原文は
http://www.diogenes-club.com/studies.htm
 でごらんになれます。
 訳文は下記の
(3) ロナルド・ノックス『シャーロック・ホームズ文献の研究』です。
 
 以後、シャーロック・ホームズの学問的研究は大いに進展し、いろいろと新説珍説奇説が出ました。『ドクター・ワトソンは女だった』などというのもあることはご存じのとおり。
 
 正典の翻訳は、新潮文庫に延原謙氏の訳があり、最近は光文社文庫で日暮雅通氏の全訳が完成しました。河出書房の小林東山両氏の訳、東京創元社の阿部知二氏訳も図書館などで見ることができるはず。
 
 

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 私はぼちぼちと研究を進めておりますが、いくつか新発見をしたと自負しています。
 シャーロック・ホームズの翻訳は何種類も出ているのに、いまだに重大な誤訳が残っています。(たとえば、「牧師か神父か」や「モリアーティ元教授の職業」をご覧ください)。
 
 私のシャーロック・ホームズ研究は、まず藤原編集室の「書斎の死体」というサイトにエッセイと翻訳4編を載せてもらっています。ぜひご覧下さい。

(1) T・S・エリオットのホームズ論
(2) S・C・ロバーツ『トスカ枢機卿の死
(3) ロナルド・ノックス『シャーロック・ホームズ文献の研究
(4) S・C・ロバーツ『ワトソン年代学の問題

 このブログでは、カテゴリの「シャーロック・ホームズ」をご覧下さい。
 主なもののタイトルは次の通り(飛び飛びに連載しているものもあります)。

翻訳
・ドロシー・セイヤーズ「ドクター・ワトソンのクリスチャンネーム
・エドマンド・ウィルソン「ホームズさん、巨大な犬の足跡だったのです
英国紳士録におけるシャーロック・ホームズ
・マーシャル・マクルーハン「シャーロック・ホームズ対官僚
・ケネス・レックロス「奇妙な時代
・S・C・ロバーツ「シャーロック・ホームズ小伝」1-5
・S・C・ロバーツ「シャーロック・ホームズの性格」1-5

エッセイ
明智小五郎からシャーロック・ホームズへ
柔道か柔術か1-11 (もう少し続きを書くつもり)
牧師か神父か 1-4
赤毛のでぶ 1-2
・モリアーティ元教授の職業 1-5
凶器としての火掻き棒
棍棒かステッキか1-8
火掻き棒補説 1-2
・ホームズの木刀術 1-11
・バートン=ライトのステッキ術
手に手をとって1-2
アルペンスキーの元祖コナン・ドイル

これから書く予定のもの
(翻訳)
・ドロシー・セイヤーズ「ホームズの学生生活」1-4(未完なので完成させたい)
・S・C・ロバーツ『メガテリウム・クラブの盗難』――失われた冒険
・レックス・スタウト他『シャーロック・ホームズを語る――ラジオ座談会』
・ドロシー・セイヤーズ『ドクター・ワトソンの結婚』
・ドロシー・セイヤーズ『アリストレテスの探偵小説論』
・ウィリアム・ジレット『シャーロック・ホームズの苦境』(一幕劇)

(エッセイ)
・ホームズの頭蓋骨
・ボヘミア王とは誰か
・プロの美人たち
・南アフリカ大虐殺とコナン・ドイル
・ミュージックホールのレスリング
・コントラルト?
・ボクサー弾を100発
・刺青論
・コナン・ドイル卿?
・ホルダーネス公爵と蜂須賀侯爵

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