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2008年8月20日 (水)

名前について(2)

 私の知っている限り、奇妙な名前という点でとどめをさすのは、19世紀後半から20世紀の初期にかけて、ドイツの哲学史家として令名をはせたヴィンデルバントである。ヴィンデルバントと聞いただけでは何ともないが、ドイツ語でWindelは「おしめ」、Bandは「紐」のことだったと思い出すと、この名字は「おしめの紐」という妙にはっきりした意味をもつのではないかと驚く。そして例えば銀行で、「おしめの紐さま!」と呼ばれる場面を想像してみるといい。呼ぶ行員は「オシメノヒモさまー。えっ、いいのかな」と一瞬たじろぐのではないだろうか。呼ばれた彼は彼で、素直に「はい」と返事ができただろうか。あるいは「おしめの紐」という姓は、その後の彼の人格形成に何の影響も及ぼさなかったのだろうか。それとも、こんなことに動ずるようでは、哲学者になれなかっただろうか。(柳沼重剛)

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コメント

はじめまして大絶画と申します。
復刊ドットコムに『ヴィンデルバント』特集が開設されています。みなさんの投票次第でヴィンデルバントの著作が復刊される可能性があります。
特集ページはURLからアクセス可能です。投票にご協力ください。
なおこのコメントが不適切と判断されたら削除していただいてかまいません。

投稿: 大絶画 | 2010年9月11日 (土) 08時13分

西洋哲学史でしたっけ。絶版なのですか。

投稿: 三十郎 | 2010年9月11日 (土) 08時24分

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