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2008年10月17日 (金)

ヴィクトリア皇帝(3)

 しかし、ヴィクトリア女王は実際に「皇帝」になっている。
 1877年(明治10年)、パークスが外務卿に苦情を申し込んでから3年後に、ヴィクトリア女王は「インド皇帝」になった。
 イギリスは19世紀初めにはムガール帝国を保護下に入れ、東インド会社を通じて支配を進めていた。1857年5月、東インド会社の傭兵であるセポイたちが反乱を起こすと(インド大反乱)、翌年これを鎮圧してムガール皇帝を退位させた。イギリスによる直接統治が始まった。
 インド大反乱は、シャーロック・ホームズの『四人の署名』の事件の発端ともなった。
 1869年生まれのマハトマ・ガンジーは、ポールバンダル藩王国の宰相であった父親がイギリス人に平身低頭するのを幼時から見てきた。

 イギリスのインド支配はすでに盤石であったのだが、1877年、ベンジャミン・ディズレーリ首相はヴィクトリア女王にインド皇帝を称させることにした。

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「女王さま、こちらの冠はいかがです? 豪勢なもんでげしょう?」と言っているのが、ディズレーリ。いかにもユダヤ人らしく描いてありますね。ヴィクトリア女王は身長150センチに満たない小柄な女性であった。晩年はずいぶんデブになったけれど、このころはそれほどでもない。1861年に夫のアルバート公を亡くしているから喪服姿である。
 ヴィクトリアは大英帝国British Empireの首長で、イギリスの女王兼インド帝国の皇帝ということになった。
 インドの「女帝」のはずであるが、たいていはそう言わないで「皇帝」と言う。英語でもEmperor of Indiaと言う方がEmpressより多いようだ。(続く)

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