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2008年11月10日 (月)

ヴィクトリア皇帝(11)

 世界で初めて皇帝を名乗ったのは、秦の始皇帝(前259-前210)だ。
 秦王政は、韓、魏、楚、燕、斉、趙の戦国六雄を次々に滅ぼして統一帝国を築いた(前221年)。

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 王の支配する六国をことごとく滅ぼして天下を統一したのだから、王より上の称号を名乗るべきだ。どういう称号がよいか検討せよと大臣等に命じた。

 臣等謹みて、博士と議して曰く、古、天皇有り、地皇有り、泰皇有り。泰皇最も貴し。臣等昧死して、尊号を上つり、王を泰皇と為し、命を制と為し、令を詔と為し、天子自ら称して朕と曰はん、と。王曰く、泰を去り皇を著け、上古の帝位の号を采り、号して皇帝と曰はん。他は議の如くせん、と。制して曰く、可なり、と。(史記 秦始皇帝本紀第六)

 臣下は「泰皇」になさいませ、と言った。これは天皇(てんこう)より偉いらしい。
 ところが王は「皇帝」という称号を自分で考案した。以後、支那の天子は「皇帝」になった。
 西洋との違いは、はじめから皇帝の方が王より偉いことだ。皇帝は世界に一人、支那の天子だけである。周辺の国の支配者はいくら偉くても王止まりである。
 日本にも王がいて、金印をもらった。後漢の光武帝が建武中元2年(西暦57年)に「漢委奴國王」という金印を日本の王にくれたのだった。

0806291

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「天皇」は日本独自の称号ですね。 外国においては「皇帝」や「王」などがあります。 どれも君主に対する称号ですが、それぞれの意味などを考えてみます。 [続きを読む]

受信: 2008年11月28日 (金) 19時19分

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