« ヴィクトリア皇帝(13) | トップページ | 柔道か柔術か(24) »

2008年11月28日 (金)

ヴィクトリア皇帝(14)

 タタールのくびきはどれほど重かったか。ロシア人はこれを学校で習うらしい。
『ねじまき鳥クロニクル』では、皮剥ボリスが間宮中尉にこう説明している。

「彼らは、凝った面倒な殺し方をするのが大好きなんだ。いうなれば、そういう殺し方のエキスパートなんだ。ジンギス汗の時代から、モンゴル人はきわめて残虐な殺し方を楽しんできたし、その方法についても精通している。私たちロシア人は、いやというほどそのことを知っている。学校で歴史の時間に習うんだよ。モンゴル人たちがロシアでかつて何をしたかということをね。彼らはロシアに侵入したときには、何百万という人間を殺した。ほとんど意味もなく殺したんだ。キエフで捕虜にしたロシア人貴族たちを何百人も一度に殺した話を知っているかね。彼らは大きな厚い板を作って、その下に貴族たちを並べて敷き、その板の上でみんなで祝宴を張って、その重みで潰して殺したんだ。そんなことは普通の人間になかなか思いつけるもんじゃないよ。そう思わないかね? 時間だってかかるし、準備だってたいへんだ。ただ面倒なだけじゃないか。でも彼らはあえてそういうことをやるんだ。なぜなら、それは彼らにとって楽しみだからだ。……」

Mongol

 こういうふうに250年間痛めつけられて、ロシア人は逆にタタール(モンゴル)人のやり方を自分のものにしてしまった。
 スターリンの支配が貫徹したのも、モンゴルの圧政という下地があったからだろう。
 ゴルバチョフがもう一つ人気がなかったのは、徹底的な西欧派だったからだ。それに比べるとエリツィンにはタタール風のところがあって、それが強みだった。プーチンもタタール的だ。今の大統領、メドべージェフだったっけ。こいつはプーチンにはかなわんだろう――というのは、まあ、素人の観測です。

Img52585230

Img38104684

20080219_264708

 しかし、話が逸れた。インド皇帝のことでした。

|

« ヴィクトリア皇帝(13) | トップページ | 柔道か柔術か(24) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21109/25701863

この記事へのトラックバック一覧です: ヴィクトリア皇帝(14):

« ヴィクトリア皇帝(13) | トップページ | 柔道か柔術か(24) »