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2008年12月14日 (日)

柔道か柔術か(34)

 「各種のレスリング」補遺

 ハリソン氏が見たというタイホーという相撲取は誰だろうか? 大鵬ではもちろんない。身長6フィート6インチから7インチというと2メートルくらいだ。大内山? 出羽ヶ岳? 時代が違う。ものすごく強い横綱ならば太刀山だろうか? 

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 カンバーランド・ウェストモーランド式レスリングとはどんなものか、知らないで訳したのだけれども、あれで間違いはなかったようだ。
 選手が右四つに組んだ体勢から試合を始め、倒れたら負けになる。その点では韓国のシルムとほぼ同じである。シルムではまわしをつかみ合うのに対して、カンバーランド・レスリングでは互いに相手の背中に回した両手をクラッチする。その手が離れれば、倒れなくても負けになるというルールだ。

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 そんな軟弱なレスリングでは話にならんというのが、ハリソン氏の意見らしい。
 ただ、掴んでいる手を離せば負けというルールは、ほかのレスリングにも影響を与えている。
 ご存じ「人類最強の男」アレクサンドル・カレリンにまつわる話である。

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 1999年前田日明と唯一の他流試合を戦ったのち、カレリンは前代未聞の五輪4連覇をかけて2000年のシドニー大会に臨んだ。アメリカのガードナーとの決勝戦で惜しくも敗れたが、そのとき判定のポイントになったのが、このクラッチであった。
 両選手は互いに相手の背中に回した手をクラッチしてもみ合っていたが、一度カレリンの手が離れたことがビデオ判定の結果分かって、ポイントで負けたのだった。

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 それはともかく、キャッチ・アズ・キャッチ・キャンとは、要するにフリースタイルのことであって、全国のプロレスファンの皆さんが考えているようなすごいレスリングではない――この点はどうでしょう? もう(33)で分かったはずだけれど、もう少し(続く)

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