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2009年1月13日 (火)

柔道か柔術か(40)

  イングランドにおけるレスリング略史(2)

Epeagletavern

 ロンドンのシティロードにあったパブのイーグル亭は、マザーグースのPop Goes The Weaselという歌で有名だ。しかし、それだけではない。1820年代には、このパブがレスリングの一大中心であった。当時のイーグル亭を訪れた一記者がデボンシャーとコーンウォールのレスラーの違いを次のように描写している。
「丸々した赭ら顔のデボンシャーの男は元気いっぱいでリング上に仁王立ちになり、どこからでもかかって来いという様子である。コーンウォールの選手は青白く険しい顔つきの男で、用心深く自分の脚が相手に蹴られないように注意し、敵に飛びかかるべくチャンスを うかがっている」

Wrestling3

 コーンウォール・スタイルの源流はケルトにあり、レスリングは常に屋外でリング上で行われた。審判はスティックラーといい、4人から6人もいた。
 レスラーの膝から下は剥き出しで、上半身にはキャンバスのジャケットを着て、これを掴んで技をかけることができた。
 レスラーが挑戦を受けるときは帽子を空中に投げ上げ、挑戦したい者がこの帽子を拾い上げた。
 勝負を付けるには、相手を投げて、相手の両方の腰と片方の肩か、両肩と片方の腰を同時に地面につければ、勝ちである。
 コーンウォールとレスリングの密接な関係は、百年戦争(1337-1453)時代のコーンウォールの部隊が用いた旗印にレスラー二人が戦っている所を描いたものがあることでも知られる。

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