« 柔道か柔術か(40) | トップページ | 柔道か柔術か(42) »

2009年1月14日 (水)

柔道か柔術か(41)

イングランドにおけるレスリング略史(3)

 イングランドの伝統的なレスリングとしてもう一つ重要なのは、カンバーランド・ウェストモーランド・スタイルである。これはヴァイキングがもたらしたと言われている。
 ノーサンバランド州ホールトウィッスルのH・A・マシューズ氏は、世紀末前後の少年時代に村の野原で行われたレスリングに参加した思い出を書いている。参加者が一斉に帽子を投げ上げて、帽子の落ちた位置で試合を決めるのだった。帽子が隣同士に落ちた者が体重にかかわらず戦うことになった。
 カンバーランド・ウェストモーランド・スタイルのレスリングでは、先に2フォールを取った方が勝ちで、これは20世紀のほかのスタイルのレスリングと同じである。選手は互いに相手の背中に腕を回して両手をクラッチし、手が離れた場合もフォールを取られる。
 カンバーランド・レスリングの巨人の一人にジョージ・ステッドマンがいる。ステッドマンは1862年にレスリングを始め、1896年、51歳のときにグラスミア(イングランド北西部カンブリア州の湖水地方にある町)のレスリング大会で優勝した。

Steadman_clark_150x180
(左側の選手がステッドマン)

 グラスミアのレスリング大会は現在も続いていて、世界中から参加者が集まる。

Wrestlemini

 蹴りはコーンウォールを除いてどこでもレスリングの技として認められていた。

 Shinning(脛蹴り)またはCutlegs(脚切り)はスポーツとして認められ、現代でも男子生徒はこの変形であるstampers(踏みつけ)をしている。これは名前の通り互いに足を踏みつけ合うのである。

Fig153

|

« 柔道か柔術か(40) | トップページ | 柔道か柔術か(42) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21109/27122243

この記事へのトラックバック一覧です: 柔道か柔術か(41):

« 柔道か柔術か(40) | トップページ | 柔道か柔術か(42) »