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2009年1月20日 (火)

柔道か柔術か(46)

タニ・ユキオ略伝(3)ミュージック・ホールでの活躍

Yuko

 1910年にコイズミがアメリカから英国に帰国したが、彼はミュージック・ホールの柔術、レスリング、怪力芸などは廃れはじめていると書いている。日本人柔術家たちも英国を去った。タニだけはとどまり、彼は1950年になくなるまで英国に残ることになる。
 タニは父親も祖父も柔術家であった。彼は英国人の心をとらえた。小さく体重は軽いのに、誰の挑戦でも受けて立ったからである。英国人なら誰でもタニのことは知っていた。彼は有名だった。ミュージック・ホールの挑戦試合では投げ技で一本ということはなかった。挑戦者が投げられても立ち上がってタニに向かって行けば試合は続いた。試合が終わるのは、挑戦者が絞め技、関節技、押さえ込みなどで参ったをいうか、何度も投げられて試合を続行できなくなったときだけであった。タニはまたキャッチ・アズ・キャッチ・キャン(すなわちフリースタイル)のレスリングにも参加し、特にイングランド北部ではレスラーとしても相当の名声を得た。(終)

 もう少し詳しく書いてくれればよいのですが、筆者の関心は柔道/柔術にあってプロレスには無関心なのでやむを得ないでしょう。
  バーナード・ショーの『バーバラ少佐』に出てきた「日本人のレスラー」がタニであったことはほぼ確実でしょう(柔道か柔術か(12)参照)。

Judo_women3_watts

Tanialbhall

(この写真はタニの年齢から見て、柔術の試合ではなくエキシビションでしょう。レスラー相手に試合をするときは双方とも上半身だけ袖の短い柔術着を着た。上の写真では、女性とタニの身長がほぼ同じであることに注目)

Pict8

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