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2009年1月22日 (木)

歴史認識について

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 某国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。某国のかつての首相は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、あらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたしました。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げました。
 
 アメリカ合衆国の大統領は、次のような「談話」はたぶん発表しない。

 アメリカ合衆国は、一時期国策を誤ったのではありません。建国以来の歴史が間違っておりました。英国や欧州諸国からやって来た白人は、北米大陸で穏やかに暮らしていた先住民を追い立て、1890年(明治23年)に「フロンティアの消滅」を宣言するまで、インディアンの抹殺を続けました。このような西部開拓は神によって与えられた明白な使命であると信じたのであります。

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 アメリカ合衆国が多大の侵害と苦痛を与えたのは、ネイティブ・アメリカンに対してだけではありません。アフリカ大陸から、何の罪もない人々を鎖につないで強制連行し、奴隷として使役したのです。奴隷制を廃止した後も、黒人に対する徹底的な差別を続けました。
 
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 アメリカ合衆国の大統領は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、あらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。

 もし仮に上のような「談話」があったとしたら、田母神将軍のカウンターパートであるノートン・A・シュワルツ将軍(米空軍参謀長)は、どう反応するか?

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