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2009年2月22日 (日)

柔道か柔術か(60)

 寝技 Ground Work (フランス語ではPar Terre)
 ――「フリースタイル・レスリングの歴史」続き

(タッチフォールではなく)ピンフォールという考え方は、初期のグレコローマンやその他の未発達のレスリング・スタイルで、敗者の肩がきちんとマットに着いたことを観客に確認させるために生まれたのであろう。

 ヨーロッパの多くの国でキャッチ・レスリングあるいはフランス語でle catchという言葉は「見世物としてのニセのレスリング」を指している。
 しかしcatch-as-catch-canという英語はランカシャーの方言で「どこでも掴めるように掴む」というだけの意味である。国際レスリング連盟がキャッチ・アズ・キャッチ・キャン・スタイルの競技会を開催し始めたころには、ルールはフランス語で書かれており、キャッチ・アズ・キャッチ・キャンをフランス語に訳するとlutte libreとなった。これをもう一度英語に訳すると「フリー・レスリング」であり、その結果、キャッチ・アズ・キャッチ・キャンは国際的には「フリースタイル」と呼ばれるようになった。

*lutte libreは、スペイン語ならもちろん「lucha libreルチャ・リブレ」ですね。メキシコではプロレスのことを「ルチャ・リブレ」というようだ。アマチュアのフリースタイル・レスリングは何というのか? 英語で「フリースタイル」か、スペイン語で「ルチャ・リブレ」か? どなたかお教え下さい。

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コメント

私の知るところによると
ブラジルではアマチュアレスリングはLuta Livre Olimpicaで
フリースタイルはestilo livre
グレコローマンスタイルはgreco romana
です。

ご質問のメキシコですが
アマチュアレスリングはLucha Libre Olimpicaと言い
グレコローマンはLucha grecorromana
フリースタイルはLucha libre
とのことです。

ブラジルではアマチュアのレスリングもプロレスもLuta Livreと言います。
メキシコでもそれは変わらずアマチュア競技のレスリングもプロレスもLucha Libreと言うみたいです。
実にややこしいですね…
中身は全然別モノですのに…
まあアマチュアレスリングのルーツがプロレスラーなんですからしょうがないのでしょうが…

投稿: NダDサク | 2009年3月 5日 (木) 22時28分

なるほど。ありがとうございます。ややこしいことですね。

投稿: 三十郎 | 2009年3月 6日 (金) 08時51分

追記です。
ブラジルではフリースタイルレスリングをestilo livreとも呼びますが
どちらかというと公式ではフリースタイルレスリングをluta livreと呼ぶことの方が多いらしいです。(実にややこしい)

それとは別にプロレスラーのタトゥとファウスト・ブルノシーラ、ホベルト・レイタオンらが始めたLuta Livre Esportivaというのが有って
こっちはれっきとした競技ですが元はプロレスラータトゥが始めたものであるせいか
競技名がLuta Livre
タトゥはゴッチやロビンソン同様関節技を使えたレスラーらしく
この競技がブラジリアン柔術とライバル関係になりリングの内外で抗争を起こした事も一度や二度に非ず
こちらがそのタトゥの画像です。
http://www.amithakim.com/49279/The-Founder-Tatu

同じLuta Livreでは混乱するというので
プロレスはmole
競技であるLuta Livre Esportivaはdura
と呼んで区別していたそうです。

ちなみにプロレスをキャッチアズキャッチキャンともブラジルでは呼んでます。

投稿: NダDサク | 2009年3月 7日 (土) 00時09分

なるほど。画像を見るとタトゥというのはプロレスファンが考えている「理想のキャッチ・アズ・キャッチ・キャン」と同じですね。発生が1927年というのも微妙で、「スネークピット」式レスリングと同様に柔術の影響をうかがわせて面白い。ブラジルやイギリスの一部には日本と違って「歴史をあまり詮索しない」文化があるらしい。だから、「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン幻想」も生じるのでしょう。

投稿: 三十郎 | 2009年3月 7日 (土) 09時16分

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

投稿: 履歴書 | 2013年8月25日 (日) 06時20分

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