« プロの美人たち(5) | トップページ | プロの美人たち(7) »

2009年3月26日 (木)

プロの美人たち(6)

Mn002948

 プリンス・オブ・ウェールズがリリー・ラントレーに会いたがった。
 当時のプリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)はアルバート・エドワード(1841-1910)だったが、1901年に60歳で即位してエドワード7世になるまで気楽な部屋住みの身分で大変な遊び人だった。
 シャーロック・ホームズの『ボヘミアの醜聞』のボヘミア王のモデルはこの人だと言われる。彼は父親のアルバート公がドイツ人だからドイツ訛りがあり、奥さんのアレクサンドラはデンマーク王室出身、すなわちスカンディナヴィアの王女であった。

 441
   
  ボヘミアの醜聞ではじめフォン・クラム伯爵と名乗った依頼者は何と言ったか?
「お二人とも二年間は絶対に他言せぬと誓っていただきたい。二年たてば、この一件は問題がなくなる。だが現在のところは、ヨーロッパの歴史を左右する大問題だといっても過言ではないのだ」
 不品行が知られれば結婚できぬかも知れない。しかし結婚してしまえばもうこちらのものだ。「二年たてば、この一件は問題がなくなる」ので、あとは浮気でもなんでもし放題ということだろう。実際、アレクサンドラ妃は「バーティの浮気は性分だから」とあきらめていたようだ。
  現代と違って
「夫が浮気するなら、私も仕返しに浮気してやる」
 なんて恐ろしいことを考えはしなかったのだ。
 もし王妃や皇太子妃が浮気などしたら、ヘンリー8世がしたようにロンドン塔に閉じ込めておいて首をちょん切る――というのは、いくら何でも16世紀ではないので無理だけれど。

 皇太子アルバート・エドワードがリリー・ラントレーにはじめて会ったのは1877年5月24日だった。リリー23歳、皇太子36歳だった。(続く)

Lillielangtry

|

« プロの美人たち(5) | トップページ | プロの美人たち(7) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21109/28763535

この記事へのトラックバック一覧です: プロの美人たち(6):

« プロの美人たち(5) | トップページ | プロの美人たち(7) »