プロの美人たち(9)
職業的美人はリリー・ラントレーのほかにも何人かいた。
政治家ウィンストン・チャーチル(1874-1965)の母親、ジェニー(1854-1921)もそのひとりだった。彼女はチャーチルの父、ランドルフ・チャーチル(1849-95)と1874年に結婚して、以後レディ・ランドルフ・チャーチルと呼ばれるようになった。公爵家の次男とアメリカの大富豪の娘の結婚は「金メッキの売春」の典型だと言われた。(独身貴族のモデル(1)(2)参照)
英国首相(1940-45, 51-55)ウィンストン・チャーチルの母親について書かれた本としては『チャーチルの愛した日本』がお勧め。これは前にも使わせていただいた。ただ題名はよくない。日本を愛したのは1894年(明治27年)に来日した母親の方だ。チャーチルは別に日本を愛してなんかいなかった。インドを失ったのは日本のせいもある、と思っていただろう。
それはともかく、このお母さんはなかなかすごい人で、最近テレビドラマにもなったらしい。
・ものすごい美人で、リリー・ラントレーに匹敵するプロの美人であった(年齢はリリーが1歳年上)。
・愛人が200人くらいいた。
・その大部分が大物で、一番偉いのは英国皇太子だった。
・少年時代のチャーチルは、ほとんど構ってもらえなかった。
・夫のランドルフには、政治家の妻として内助の功を尽くした(浮気と政治は別だった)。
・息子のウィンストン・チャーチルの政治的キャリアも大いに助けた。
・3度結婚した。2度目の夫は長男ウィンストンと同年。3度目の結婚は65歳のときで相手は32歳。
・アメリカ・インディアンの血が混じっている(祖父がイロコイ族)と言われるが真偽は定かでない。
・手首のあたりに蛇の入れ墨があったという説がある。
(続く)
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