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2009年7月24日 (金)

1976年以前のアントニオ猪木(3)

 キャッチ・アズ・キャッチ・キャンというのは要するに「フリースタイルレスリング」であって、「まぼろしの最強格闘技」なんかではない――ということは、これまで格闘技のカテゴリーで書いてきたことをふつうに読めば誰でも分かるはずだ。念のために二点だけ。

(1) レスリング用語としては、cacth-as-catch-can=freestyleです。ほかの意味はない。「フォールかギブアップで勝ちを決めるレスリング」という特殊な意味があると思っているのは、日本人の誤解です。

(2) Catch wrestlingまたはCatchという英語については前に書いたとおり――ヨーロッパの多くの国でキャッチ・レスリングあるいはフランス語でle catchという言葉は「見世物としてのニセのレスリング」を指している。

Cd1940catch

 たとえばデンマークでプロレス興行をやる場合に「プロレス」に当たるデンマーク語をわざわざ作るのは大変だから、Catchという英語で間に合わせるわけですね。
 ところが、プロレスファンにはこれくらいのことが分からない頑迷な人が多いようで、盛んに噛みついてきた。ものすごく頭の悪い人が一人いて大いに手こずった。しかし、この話はまたにして、猪木に戻ろう。

 1976年6月、猪木対アリ戦の直前になって、東京スポーツの一面に猪木のインタビューが出た。驚いたのはそのときの猪木の写真だった。上半身の筋肉がげっそり落ちて一回り小さくなっていた。大丈夫なんだろうか。「アリのスピードに対応するため」というので減量したのだろうか。
 試合前の計量に立ち会ったアメリカ人の記者の談話を後になって読んだ覚えがある。(出典は不明。日本語、英語のどちらで読んだかも覚えてない。プロレス談義です。)
 この記者によると、計量では、アリが100kgを超え猪木が100kgを切っていた。これはちょっとまずいので「両者100kgでした」ということで発表したのだそうだ。

21

 この写真を見ると、猪木がずいぶん細い。確かに100kgを切っているようだ。減量なんかしなくてよかったのに。(同じ年の12月に行われた対アクラム・ペールワン戦では、「腹の出たアクラムと逆三角形の猪木」という印象だったから、このあとで体を戻したらしい。)
 まあ、素人が後になってから勝手なことを言っているので、本人は大変だっただろうな。しかしお金を取る商売だから仕方がないか。

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