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2009年9月 8日 (火)

刺青について(7)

 刺青王だけでなく、さらに格上の刺青皇帝もいた。
 ジョージ5世の従兄弟にあたるロシア皇太子ニコライが1891年(明治24年)に来日したときに刺青をいれ、1894年にニコライ2世として即位して刺青皇帝となった。

 ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフ(1868-1918)は、ロシア皇帝アレクサンドル3世と皇后マリア・フョードロヴナ(デンマーク王家の次女)の間に生まれた。英国のジョージ5世(1865-1932)の母はデンマーク王家の長女だから、ニコライとジョージは従兄弟同士になる。
 ちなみにジョージ5世の父エドワード7世は大変なプレイボーイだったから、デンマーク王家の長女、すなわち「スカンディナヴィアの王女」との結婚には、障碍が生じる可能性もあった。『ボヘミアの醜聞』にはモデルがあったわけです。

 1891年4月、ロシアの皇太子ニコライ(写真右)は、従兄弟のギリシャ王子ゲオルギス(写真左)とともにロシアの軍艦アゾフ号で長崎に来航した。シベリア鉄道の起工式に参加する途中で立ち寄ったので、ゆっくり観光してまわったようだ。

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  ニコライ皇太子とゲオルギス王子は長崎で軍艦に彫師を呼んで刺青をいれた。専門家によると、腕に龍の刺青をいれたので、彫師は野村幸三郎と(姓不詳)又三郎の二人だったという。
http://www.atelierimage.co.jp/japanesetattoo.html 参照)

 二人は日本にはまず遊びに来たみたいだ。当時の日本はロシアから見れば吹けば飛ぶような国だから、「皇室外交」ということでもなかったはず。
 長崎では人力車に乗ったりしてのんびりと楽しんだ。

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 日本政府は「せっかくお出でになったのですから、国賓待遇にします」と、下へも置かぬもてなしをした。ところが大変な事件が起こってしまうのですね。(続く)

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コメント

いつも楽しく拝見させていただいています。写真を拝借させていただきたいのですがよろしいでしょうか?
私も刺青について、おなじようなブログをつけさせていただいています。http://honey-bee-tattoo.blogspot.com/
よろしくお願いいたします(^-^)/

投稿: 彫みつ | 2009年9月 8日 (火) 13時11分

どうぞお使いください。刺青の写真を拝見しましたが、すごいですね。

投稿: 三十郎 | 2009年9月 8日 (火) 14時06分

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