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2009年12月 5日 (土)

樹木崇拝の起源(1)

 1894年(明治27年)3月30日の夜、伯爵令息ロナルド・アデアがきわめて異常かつ不可解な状況で殺害された事件は、ロンドン中の関心をかきたて上流社会を震撼せしめた。
 それから数日後の夕方、往診を終えたジョン・H・ワトソンは、「この事件はさっぱり分からん。ホームズが生きていたらなあ」などと考えながら、パークレインのアデア家を見物に行った。
 家の前は野次馬でごった返していた。彼らは背の高い男(私服刑事らしい)が事件についてトンデモ説を述べ立てるのに聞き入っている。ワトソンはうんざりして踵を返そうとしたが、後ろに立っていた老人にぶつかって彼の抱えている本を落としてしまった。

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「これは失礼いたしました」と拾って返した本の中に『樹木崇拝の起源The Origin of Tree Worship』という題名の一冊があったのが妙に印象に残った。
 それからどうなったかは、ワトソン自身が『空き家の冒険』という題で記録している。

 樹木崇拝は、日本では特別珍しいことではないので、特にその起源を主題とした本などないだろう。

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 国立国会図書館目録http://opac.ndl.go.jp/Processで、タイトル欄に樹木崇拝と入力してみると

 和図書 1-1(1件) 
   1.  フランス小説に描かれた花と樹木 / 加来一丸. -- 大学生協京都事業連合ブックプリントセンター, 2000.4 

 と出る。クリックすると書誌情報が出る。

 請求記号     KR84-H23 
タイトル     フランス小説に描かれた花と樹木 
タイトルよみ     フランス ショウセツ ニ エガカレタ ハナ ト ジュモク 
責任表示     加来一丸著 
出版地     京都 
出版者     大学生協京都事業連合ブックプリントセンター∥ダイガク セイキョウ キョウト ジギョウ レンゴウ ブック プリント センター 
出版年     2000.4 
形態     183p ; 21cm 
注記     表紙の出版者:花空書房 
内容細目     スタンダールの樹木崇拝 
内容細目     幻視者バルザックの花束・風景 
内容細目     ジョルジュ・サンドの《田園小説》を読む 
内容細目     回想の詩人ウジェーヌ・フロマンタンの風景画 
内容細目     プルーストの花と樹木 
(以下省略)

「スタンダールの樹木崇拝」とは何だろうか。面白そうだ。しかし西洋で樹木崇拝の起源といえば、もっと古い話になるはずだ。

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