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2009年12月 7日 (月)

樹木崇拝の起源(2)

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 日本では現在も樹木は生命力の象徴として尊ばれ崇拝されている。
 しかし、キリスト教は、クリスマス・ツリーを許容するくらいを限度として、樹木崇拝を異教として退けている。
 たとえば、ドイツにキリスト教を伝えた聖ボニファティウス(672頃-754)は樹木崇拝に反対したことで知られている。

 ボニファティウスは672年ごろ、ウェセックス王国(現在のイングランド)に生まれた。本名はウィンフリードといった。ウィンフリードは719年に教皇グレゴリウス2世からボニファティウス(善行をなす者)の名を与えられ、フランク王国での布教にあたった。以下ウィキペディアを引用する。

 723年、ボニファティウスはガイスマー村(Geismar、現ヘッセン州北部のフリッツラー)にあったトールへ捧げられた聖なるオークを切り倒した。この際、預言者エリヤを念頭におき、もしこの木が「聖なる」ものであるならば自らに雷を落とせとトールに呼びかけたという。ボニファティウスの同時代人で、その最初の伝記記者となった聖ウィリボールドによれば、ボニファティウスがオークの古木を切り始めると、まるで奇跡のように突然大風が起こり、オークをなぎ倒したという。トールの雷がボニファティウスに落ちなかったのを見て、人々はキリスト教へと改宗した。ボニファティウスはこの地にこの木から礼拝堂を建て、現在ではここにフリッツラー司教座聖堂が建つ。

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 ボニファティウスはオークの大木を切り倒して見せて、異教の神トールがキリスト教の前には無力であることを示したのである。キリスト教はもともと砂漠の宗教であるから、木を切って自然破壊をすることなど平気だったのだろう。
 トール(Thor)は北欧神話の雷神で、英語読みではソアである。正典に『ソア橋 The Problem of Thor Bridge』がある。

『樹木崇拝の起源』は、これより前の時代を扱ったものであるから、よほどの珍本だろう。老人は後でワトソンの診察室を訪ねてきたが、ほかにBritish Birds, Catullus, The Holy Warなどという稀覯本を持っていて、売りつけようとしたのだった。ところが……

 ここまで書いて念のためにグーグルで検索してみたら、国立国会図書館の雑誌記事索引が見つかった。面白そうですね。real titleというのは、「樹木崇拝の起源」とは真っ赤な偽り、実は別のタイトルだったという話かな? どんな物凄い本だったのか?http://opac.ndl.go.jp/articleid/9743966/jpn

記事情報 雑誌記事索引(1/1件目)

論題   「樹木崇拝の起源」--老人の所持していた書物は何か?
他言語論題   The real title of the book which the elderly man had
著者   吉岡 正和(ヨシオカ マサカズ)
     
請求記号   Z71-B435
雑誌名   ホームズの世界
  The world of Holmes
出版者・編者   日本シャーロック・ホームズ・クラブ / 日本シャーロック・ホームズ・クラブ 編
巻号・年月日   (通号 31) [2008]
ページ   61~68
     
本文の言語コード   jpn: 日本語
記事登録ID   9743966
雑誌記事ID   747572300

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