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2010年1月26日 (火)

キャッチ・アズ・キャッチ・キャン再論

(1)レスリングのスタイルとしての「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」は、「フリースタイル」の古い言い方に過ぎない。
(2)この点を日本人の多くは誤解している。catch-as-catch-canの語は現在は余り使われないので、英米人でも誤解している者がいる。
(3)20世紀初めの英国では、現在のフリースタイルとほぼ同じレスリングが、プロとアマを問わず「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」の名前で行われていた。
(4)1908年には、アマチュアはロンドン五輪で「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」レスリングを行った。
(5)同じ1908年、ロンドンでプロの「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン国際選手権大会」が開かれ、前田光世もレスラーとして参加した。この大会は記録があり、現在のフリースタイルとほぼ同じルールだったことは分かっている。
(5)1910年のガマ対ズビスコのプロレスの試合も、キャッチ・アズ・キャッチ・キャン(=フリースタイル)だった。(→インドのキャッチ・アズ・キャッチ・キャンhttp://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/1-9dc9.html)
(6)キャッチ・アズ・キャッチ・キャンは、フォールを奪うことを目的として現在のフリースタイル・レスリングと同じような戦い方をするレスリングだ。
(7)アームロックのような関節技でサブミッションを狙う戦い方は「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」ではなく、より新しい「オールイン」の一部だ。(→オールインについてhttp://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-8e47.html
(8)キャッチ・アズ・キャッチ・キャンは、カール・ゴッチやビル・ロビンソンのレスリングだ――というのはとんでもない誤解だ。

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 というようなことを、本ブログの「格闘技」カテゴリーhttp://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/cat1911706/index.html に書いてきた。
 しかし「柔道か柔術か(1)」
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/1_fced.html は、嘉納治五郎、姿三四郎、夏目漱石という話だったのに、柔道か柔術か(68)
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/68-10b1.html まで連載するうちに話は「フリースタイルレスリングの歴史」にまで飛んでしまった。
 自分でもどこに何を書いたか、把握できないくらいだ。

「フリースタイルレスリングの歴史」を一つにまとめたものを次に載せる。これを見ればプロレスファンの「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」論がとんでもない間違いだと分かるはず。
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-d1c0.html

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