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2010年2月 1日 (月)

嘉納治五郎と総合格闘技

 武術からいうても、いつ相手が蹴ってきても、突いてきても、体をかわすことも出来、身体が自由かつ軽快・敏捷に働くということでなければならぬ。講道館では、乱取をする際、襟をつかみ袖を捕らえて稽古するが、これは初心者を導くに必要なので、これを最後まで用うべき形というのではない。仮に袖を捕り襟を握っても、きわめて軽く握り、これに力を入れてはいかぬ。しからざれば、急速に身体をかわすことが出来ない。
 以上の注意に着眼して稽古をするならば、立っている場合に、今日往々にして見るごとき、むやみに力を入れてねじくり合うと言うことがなくなって、ボクシングをやるものの姿勢などに類した一種の姿勢が、乱取の姿勢になり得るのである。西洋の角力の姿勢は、先方で当て身をせぬと言うことがあらかじめ決まっているから、あのような姿勢でするけれども、もし当て身を予期するならばボクシングのようにせねばならぬはずである。
 柔道は突くばかりではなく、投げもする、また逆も取るから、ボクシングのように、つねに離れていなければならぬのではない。或いは接近して着物をつかみ、手を捕らえ、また首をとらえる。この場合においても、相手が突いてきたり、蹴ってきたときに応じ得る身構えをして接近せねばならぬ。(p.p.55-6)

Susumu36

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