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2010年4月 2日 (金)

白兵戦について(2)

 19世紀のヨーロッパ諸国の陸軍は、いずれも「白兵戦の闘技」を重視していた。
 ナポレオン戦争(1804-1817)では、銃剣が歩兵の主武器だった。当時の小銃はマスケット銃である。これは先込め式の滑腔銃(銃身にライフリングがない)であり、火縄銃との違いは、点火に火縄の代わりに燧石(フリント)による火花を使うことだった。
 マスケット銃は命中精度が低いので狙撃には使わず、照準用の照門がなかった。日本の火縄銃は近距離の狙撃に用いられ、50m以内では百発百中だったという。(この項は兵頭二十八氏の本による。ただし私が勝手にまとめたので、詳しく知りたい人は自分で兵頭氏の本を読むべし。)

 ナポレオン戦争時代の歩兵は、銃剣付きでは全長2m以上になるマスケット銃を持って戦った。両軍が銃を構えたまま歩調を取って互いに近づき、数十歩の距離になると指揮官の号令で一斉射撃する。命中する弾は少ないが、二発目を込める余裕はないから、そのまま銃剣突撃に移る。

820_musket_bayonet

 ナポレオン戦争の時代は、日本では文化年間(1804-1817)である。次の文政年間(1817-1829)と併せて化政時代は町人文化の全盛時代であり、銃剣で突き刺して殺し合うなどという残酷なことは、もちろん行われなかった。

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コメント

年代の表記が間違ってますよ

投稿: 無し | 2010年4月 3日 (土) 11時46分

ありがとう。まだ本調子じゃないのですね。直します。

投稿: 三十郎 | 2010年4月 3日 (土) 21時35分

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つうかタイトルの段階で、何を言ってるの。 ■【速報】ブリテン今世紀5度目の銃剣突撃は失敗の模様 http://togetter.com/li/124229 思い出すのは「MASTERキートン」で、これは前世紀の話になるのだが、「フォークランド紛争で、イギリス軍とアルゼンチン軍が銃剣やナイフで... [続きを読む]

受信: 2011年4月17日 (日) 05時41分

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