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2010年4月22日 (木)

世界最強 ヒョードル格闘技教本(3)

 ヒョードルが通訳を通して「人生の最初の2年をウクライナに過ごした」と言ったからといって、そのまま書いていては世話はない。
 すぐに「何年生まれですか?」と反問しなくては。あるいは後で調べて書いてもよい。いずれにせよ、読者の身になって具体的なデータを提供してくれなくては困る。たとえば

柔道では、1997年ロシア国際トーナメントと98年全ロシア柔道選手権に優勝し、99年にはロシア国際柔道選手権とブルガリア国際柔道選手権で3位になった。サンボでは、1998年にAクラス国際トーナメントに優勝、ロシア軍サンボ選手権に準優勝し、99年にモスクワ国際トーナメントに優勝、Aクラス国際トーナメントで3位になった。2000年には全ロシアサンボ選手権で3位になった。

 というのは、ウィキペディアを見て私がでっち上げたのだ。原文では漠然と「プロになる前にはサンボの大会に何度も出て優勝した云々」と書いてある。柔道には触れていない。サンボの説明として「柔道やアマレスに似たロシアの競技」と書いてあるだけだ。アメリカ人は柔道のことなどよく知らないらしい。
 英語の語法も間違っている。ヒョードル対ミルコ戦がなかなか実現しなくて、面倒なことになり

It turned out to be a bit of physiological war at first.

「少々心理戦の様相を呈してきた」と言うつもりか。しかし
心理的psychologicalと生理的physiologicalを混同するのはお粗末だ。
 アメリカの格闘技ライターの水準はあまり高くないらしい。
 いや、待てよ。私は格闘技の本を英語でそんなに読んでいるわけではない。この本のほかに最近読んだのは、前田光世伝のThe Toughest Man Who Ever Livedくらいだ。
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/1-2c8c.html など
 
80679  

 この前田光世伝も、題材はいいのに詰めが甘い。たとえば、レスラー相手の戦いでは「相手に柔道着を着せる」ことを条件としたのだが、そういう肝心のことがきちんと書いてない。私が知っているのは神山典士氏や丸島隆雄氏の本を読んだからだ。

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コメント

もう一つ興味あるのは、それぞれの大会の権威です。
大会名は凄そうですが、実態は不明ですから。

投稿: JunSky | 2010年4月22日 (木) 13時25分

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