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2010年4月24日 (土)

世界最強 ヒョードル格闘技教本(4)

 英語では柔道や相撲の技や組み手を的確に表す語句がないようで、『ヒョードル格闘技教本』のアメリカ人ライターも苦労している。
 たとえば、132-3頁の技は「右四つから右大内刈り」であることは、連続写真を見れば分かる。しかし英語では「右(左)四つ」に当たるフレーズはないらしい。大外刈りはOsotogariでよいが、Ouchigariは通じないようだ。見出しはInside Leg Trip from Over-Under Controlである。「上・下コントロールからの内側足刈り」であって、言葉だけでは分からない。
 この項では、右四つに組み合った互角の体勢から右大内刈りをかけて重ね餅に倒れ、上体を起こして左手でパウンドを打っている。
 大内刈りがInside Leg Tripなら、小内刈りはどういうか? 146-7頁で、もう少し浅く組んだ体勢(柔道の右組みに近い)から変形の右小内刈りをかけている。この項の見出しは、Cross-Body Inside Leg Tripである。
 大内刈りと小内刈りの区別もつけられないのだから、英語も不便だね。
 しかし、パンチとキック、首相撲、投げ技、タックル、寝技、パウンドなど、ヒョードルの使う技とコンビネーションを百種類以上も網羅してカラー図版付き260頁にする徹底性が、アメリカ式の本作りの偉いところかも知れない。日本ではここまでしつこく手間をかけられないのじゃなかろうか。

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コメント

はじめまして。
翻訳どうもありがとうございます。
ヒョードルが自分の事を話している文章はヒョードル格闘技教本(1)の翻訳ですべてなんでしょうか?

投稿: ゴメス | 2010年5月 7日 (金) 18時24分

「ヒョードルが自分を語る」のは、(1)の「Introductionはじめに」だけです。あとはパンチ、キック、投げ技、寝技などの実演にアメリカ人ライターが説明を加えたものです。この説明は「私ヒョードルはこうする」という形で書いてあります。しかし柔道技の説明などは不十分なので、アメリカ人が書いたものらしい。

この「はじめに」の訳文は忠実な翻訳ではありません。原文英語は下手なので、私が「ヒョードルが自分で書けばこう書くだろう」と考えて書き換えています。

投稿: 三十郎 | 2010年5月 7日 (金) 22時05分

ありがとうございます。
忠実ではないにしろ、書いてある英語を翻訳なさったということですか?

投稿: ゴメス | 2010年5月 7日 (金) 22時50分

そうです。翻訳です。

投稿: 三十郎 | 2010年5月 7日 (金) 23時47分

分かりやすく翻訳なさったということですね。

ありがとうございます。

興味深い内容でした。

投稿: ゴメス | 2010年5月 8日 (土) 20時06分

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