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2010年8月 8日 (日)

シクラメンのかほり

「かほり」は変だろう。呉智英先生に間違いを指摘されるぞ、と思っていたら、やはり指摘していた。

 しかし今はインターネットという便利なものがあるので、ウィキペディアを見ると

「歴史的仮名遣」では「かをり」が正しいとされるため、タイトルの「かほり」は誤りであると指摘されることもある。この主張に基づいて、この曲の題名においては、作詞・作曲を手掛けた小椋が妻である「佳穂里(かほり)」氏に宛てた愛の賛歌であり、美しいシクラメンを妻に見立て、妻の名「かほり」を付けたことからこの表記が使われたと推測する説がある。ただし、契沖以降の仮名遣いでは確かに「かをり」が正しいとされているものの、それ以前にスタンダードだった定家仮名遣では「かほり」が正しいとされており、必ずしもこの表記が誤りであるとは言えない。

 ということだそうです。
 仮名遣はなかなかむつかしいので、与謝野晶子だって間違えている。有名なあの詩

     君死にたまふことなかれ   
            旅順口包圍軍の中に在る弟を歎きて
           
                              與 謝 野 晶 子

あゝをとうとよ、君を泣く、
君死にたまふことなかれ、
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも、
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとをしへしや、
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや。

 http://www.geocities.jp/sybrma/62yosanoakiko.shi.html
 注がついていて
 4.「をとうと」の仮名遣いは、歴史的仮名遣いでも現代仮名遣いと同じく「おとうと」ですが、原本通り「をとうと」にしてあります。

 広辞苑で「おとうと」を引いてみると
 
おと‐うと【弟】
(オトヒトの音便)
①同じ親から生れた年下の者、特に男子。おと。おとと。古くは、同性の間で言い、妹をも言った。日本紀竟宴歌「おのが―名はおと姫」

 竜宮城の「おとひめ」は、元来は「妹の姫」なのかな?

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コメント

はじめまして。宮沢賢治「銀河鉄道の旅」にも「かほる子」という少女が出てきますね。
乙姫の「乙」は単に「若い」ということではないでしょうか。
「乙女」は妹に限りませんし。

投稿: ppp | 2010年8月 8日 (日) 18時40分

なるほど「若い姫」ですか。

投稿: 三十郎 | 2010年8月 8日 (日) 19時22分

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