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2010年11月21日 (日)

支那でよろしい

 ということは呉智英氏も高島俊男先生も書いていて、もう誰でも分かっていると思ったが……
 高島先生の本におさめる「『支那』はわるいことばだろうか」を読めばよく分かるはず。

 ところが分かっていない人が多いらしい。最近も新渡戸稲造の『随想録』を読んでびっくりした。

  中国は孔子の賜か

 予、中国に来遊してより、「これ果たして孔孟の国なるか」との疑問は、予の念中に往来し、しかしてこの第一疑問は、さらに他の問題を伴起していわく、「この国の政府は、かの聖人の教訓の精神的果実なりや」。「この国民は、かの賢者の垂教せる主義の論理的結果なりや」と。
(p.110)

 新渡戸稲造の文章を勝手に直したに違いない。
 近ごろは便利だ。こういうのはすぐ調べられる。
国立国会図書館の近代デジタルライブラリーhttp://kindai.ndl.go.jp/index.html で、検索窓に 新渡戸稲造 随想録 と入力すると、明治40年初版の本文を見られる。56頁http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/898521

  支那は孔子の賜乎

 予支那に来遊してより、「是れ果たして孔孟の国なる乎」との疑問は、予の念中に往来し、而して此第一疑問は更に他の問題を伴起して曰く、…… 
 
 漢字を仮名に改めるのはよい。凡例に「国名、外国人名、地名、外来語等は現行の表記法に改めた。」とある。これによって、アリストートル→アリストテレスなどとするのも構わぬ。しかし、「中国」は支那の新表記法ではない。
 たちばな出版は『天皇家を語る』『神道のちから』『菜根譚』などを出している。右翼のくせに支那がわるいことばだと思っているのか。
 改変のない箇所はすばらしい。カーライルを読みたくなった。

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