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2010年11月16日 (火)

外交の手腕?

Kurl

 この人はカート・キャンベル米国務次官補だそうです。http://ftkst.com/p19344から
 これはちょっときついですね。
 それなら鳩山だったらどうか? 小沢では? 麻生? 安倍?
 なぜだめかというと、もちろん政治家個人の資質ということもあるけれども、それだけではない。
 誰がやっても「奥の手」が使えないのだもの、どうしようもないでしょう。
 外交交渉では双方が自分の主張をぶつけ合う。
 たとえば百年以上前の日本とロシアの交渉では
 日本は
「朝鮮半島を日本、満洲をロシアの支配下に置くという案」
 ロシアは
「朝鮮半島の北緯39度以北を中立地帯とし、軍事目的での利用を禁ずるという案」
 を出した。
 双方の案には大いに隔たりがあった。ロシアが歩み寄ってくれればよろしいが、なかなかそうは行かなかった。
 どうするか? 今なら日本政府に取れる選択肢は「さらに交渉するぞ!」しかない。
 1904年には日本が奥の手を出した。ロシアの方はまさかと思っていたらしい。しかし奥の手の用意がなければ、そもそも交渉自体が成り立たない。もし大日本帝国憲法に「戦争抛棄条項」があったとすれば、ロシアの方は交渉などせず黙って朝鮮を占領しただろう。
 もちろん奥の手を出して失敗することもある。二国間で戦争をすればどちらかが負けるのだ。
 1941年にはあれ以外に手がなかったのか? もう少し前の支那事変の段階で何とかできなかったのか?
 しかし
Der Krieg ist eine bloße Fortsetzung der Politik unter Einbeziehung anderer Mittel.
戦争とは他の手段(=奥の手)をもってする政治の継続である――クラウゼヴィッツ

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