« ミステリの美学(1) | トップページ | 態度がデカイ総理大臣 »

2011年1月27日 (木)

ミステリの美学(2)

『ミステリの美学』はいい題だけれど、The Art of the Mystery Storyをそのまま訳して『ミステリ小説術』ではどうか。アマゾンのコピー
 
内容(「BOOK」データベースより)
クイーンの短編小説観、カーの密室講義、チャンドラーの殺人美学、黄金時代を築いた作家たちが、惜し気もなく披瀝する小説作法の神髄。海外ミステリを愉しむための道標としての22編。バウチャーが論じるスパイ小説、ハメットの辛辣な書評、ガードナーは起源を探る。読む者も、書く者も、なぜこれほどミステリを愛してやまないのか。詳細なコレクターズ・ガイドを収録して、大御所ヘイクラフト畢生の名著を新訳。

「チャンドラーの殺人美学」というのは、Raymond Chandler, The Simple Art of Murderの訳題『素朴な殺人美学』から。『殺人は簡単だ』くらいでよいはず。artは「術」です。「美学」なんて意味はない。題名は忠実に訳すべし、という決まりはないけれど。
 しかし
エドマンド・ウィルソン『誰がアクロイドを殺そうが』
ドロシー・セイヤーズ『犯罪オムニバス』
ロナルド・ノックス『探偵小説十戒』
 などは面白かった。そのほかにも余所では読めないものがたくさんある。

レックス・スタウト『ワトスンは女性だった』
G・K・チェスタトン『探偵小説を弁護する』
 は翻訳が変だ。
 レックス・スタウトのものは、私が本ブログで訳した。ワトソンは女だった(1)-(7)
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/1-4317.html 
 チェスタトンのものは原文がhttp://www.chesterton.org/gkc/murderer/defence_d_stories.htm にある。英語が凝っているから大変だけれど、この訳ではいけません。

|

« ミステリの美学(1) | トップページ | 態度がデカイ総理大臣 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21109/38618482

この記事へのトラックバック一覧です: ミステリの美学(2):

« ミステリの美学(1) | トップページ | 態度がデカイ総理大臣 »