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2011年1月16日 (日)

昔の異種格闘技戦

 昔といえば猪木対アリ戦? あれはリアルタイムで見たから僕には現代だ。
 現代では異種格闘技戦はむつかしい。

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 青木真也を非難するのは分かるけれど……ノックアウトまたはギブアップで決まる一本勝負では異種格闘技戦は無理。どうしても変になる。
 もっとずっと昔、19世紀のイギリスやアメリカでは、異種格闘技戦が盛んに行われたらしい。
 ボクシング対レスリングではない。
 レスリングに色々な種類があった。カンバーランド・ウェストモーランド、カラーアンドエルボー、グレコローマン、キャッチ・アズ・キャッチ・キャンなどの各種スタイルがあって専門選手がいたから、五本勝負や三本勝負の異種格闘技戦ができた。一本目はカンバーランド・ウェストモーランド、次はグレコローマン、その次にキャッチ・アズ・キャッチ・キャンという具合にスタイルを変えてやればよいのだ。
 カンバーランド・ウェストモーランドだと倒れたら負けで寝技なしだ。グレコやキャッチでもピンフォールで勝負がつく。不得意種目で負けても次に取り返せばいい。
 ボクシング対レスリングなどになると「一本目はノックアウトされたけれど、二本目は……」というわけには行かない。猪木対アリになるか、青木対自演乙になるか。
 レスリング対柔術も三本勝負ではほんとうは無理。たとえば柔術家が「腕折り」をしてしまえばどうなるか。ところが前田光世が少なくとも一試合している。
 英語版ウィキペディアを訳した前田光世伝(6)
http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/6-c309.html

(1905年)12月18日、前田はジョージア州アトランタでサム・マーブルガーとプロレスの試合をした。この試合は三本勝負で、二本は柔道着着用、一本は裸であった。前田は柔道着着用の二本は勝ち、裸の一本は負けた。前田はアラバマ州セルマのYMCAに滞在していると地元紙は報じている。

 百年以上前のジョージア州アトランタの新聞を調べれば、試合内容が詳しく分かるはず。ルールを適当に調整したのだろう。

 アメリカで1875年に行われたカンバーランド・ウェストモーランドとカラー・アンド・エルボーの五本勝負の記事を発掘した人がいる。「グレコローマンとキャッチ・アズ・キャッチ・キャン」http://www7a.biglobe.ne.jp/~wwd/PW100918/ この頁の四つめの記事『WRESTLING IN AMERICA 米国のレスリング』である。このサイトはすごい。必見!

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カラー・アンド・エルボーは着衣で襟と肘をつかみ合った状態から始めるレスリングだ。http://neohemas.wordpress.com/2009/01/08/rules-for-irish-collar-elbow-wrestling/

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