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2011年2月 2日 (水)

コナン・ドイルのお母さん(2)

 ウォラーとメアリは確かに仲がよく、ウォラーがエディンバラでドイル家に下宿し質素な生活を送っていた年月に、固い絆が生まれていた。その絆がどのようなものか、何年も強い憶測を呼んできた。当然、ある段階でふたりの関係が単なる友情を超えたことを意味している。メアリの末娘の名前はブライアン・メアリ・ジュリア・ジョゼフィンといい、チャールズ・ドイルの娘というよりは、ブライアン・ウォラーの娘だとも思える。そう考えられなくはないが、その可能性は少ないだろう。ウォラーはもったいつけたようなところがあり年齢よりも老けてみられたが、メアリ・ドイルより十五歳若く、コナン・ドイルとは六歳しか離れていなかったのだ。ただ、この問題は克服できたとしても、メアリ・ドイルの人となりについては疑問が残った。不倫は、自分の息子の頭に染みこませた家族の名誉という強い意識の前に厳然と立ちはだかる。(p.p.96-7)

  ダニエル・スタシャワーが1999年に書いた伝記の邦訳が昨年に出た。これで見ると、コナン・ドイルのお母さんとブライアン・ウォラーは「不倫関係にあった」と読めますね。
 米国人スタシャワー氏はそんなことは書いていない。「生きている人相手なら名誉毀損」という書き方はしないのがマナーであるのは前述のように英米同じだ。原文を見れば分かる。

 Clearly Bryan Waller and Mary Doyle enjoyed each other's company and had forged an enduring bond during the Spartan years when he lodged with the family in Edinburgh. The exact nature of that bond has excited considerable speculation over the years. Inevitably, it has been implied that at some stage their relationship progressed beyond mere friendship. There have been also suggestions that Mary Doyle's youngest daughter, whose given name was Bryan Mary Julia Josephine, was in fact the child of Bryan Waller rather than Chales Doyle. While not impossible, the surminse is highly improbable. Though Waller had a grave, self-important manner that made him appear older than his years, he was in fact fifteen years younger than Mary Doyle――and only sixy years older than Conan Doyle. If this objection could conceivably have been overcome, Mary Doyle's nature could not. Such a liaison would have been an affront to the strong sense of family honor she had so successfully instilled in her son. (p.p. 68-9)

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