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2011年3月16日 (水)

ボクサー弾を百発(3)

45_acp_pencil_pen_small

 ピストルのCartridgeの図。これは1911年から1985年まで米軍の制式拳銃だったM1911用*の45口径カートリッジである。
Bullet=弾頭、Powder=装薬、Case=薬莢、Primer=雷管がCartridgeを構成する。
 Cartridgeはふつう「実包」または「カートリッジ」と訳する。カタカナを使うのは、「実包」を「空包」の反対語として用いる場合があるからだ。「弾薬筒」という日本語は英和辞典用の説明的な訳語であって、ふつうは使わない。
(説明的な訳語と言えば、life-preserverを英和辞典で引くと「護身用の棍棒」と書いてあるが、だからといって「サー・ジョージ・バーンウェルは壁から護身用の棍棒を取った」などという訳文を作っては変だ。http://sanjuro.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/4_c4f4.html)
 cartridgeは可算名詞で一発二発と数えるが、不可算名詞としてはammunitionという単語がある。これはふつう「弾薬」と訳する。
「弾薬筒」という日本語は、cartridgesまたはammunitionを入れておく筒みたいで変である。cf.「矢筒」「茶筒」など。
「弾丸」「弾」という日本語は、弾頭のみを指すのかカートリッジ全体を指すのか曖昧であるが、特に厳密に区別する必要がない場合も多い。「ボクサー弾を百発持って」と言えば、弾頭だけということはあり得ない。

Beretta_92_fs

*村上春樹の『1Q84』でベレッタM92が米軍の制式拳銃だと書いてあるのは時代錯誤だ。1984年にはまだコルトガバメント(M1911)が制式のはず。1984年ではなく1Q84年だからベレッタでも構わないということか。

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