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2011年9月 1日 (木)

医者らしい服装

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「医学とは縁を切ってペンの力だけを頼みにやって行くのだと決心すると喜びが込み上げてきた。今でもよく覚えているが、掛け布団の上にあったハンカチを弱った手につかみ、うれしさのあまり天井に向けて放り投げものだ。やっと独立できるのだ。もう医者らしい服装をせずに済み、他人の機嫌を取らなくてもいいのだ。どこでも好きなところへ行って好きな暮らしができる。これは我が生涯の最大の歓喜の瞬間だった。一八九一年八月のことである」。自伝には八月と書いてあるが、日記によれば五月であり、日記の方が正しい。ウィーン行きの場合と同じように、ドイルの記憶の中で猶予の期間が延びてしまったのである。
(ヘスキス・ピアソン『コナン・ドイル伝」より)

 ジョン・H・ワトソンはシルクハットに聴診器を入れているのだった。服装はやはり黒のフロックコートだった。白衣の普及は『ボヘミアの醜聞』よりもう少し後になってかららしい。

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