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2011年11月 1日 (火)

ヴィクトリア朝の英語

306. What the horns are to the buffalo, what the paw is to the tiger, what the sting is to the bee, what beauty, according  to the old Greek song, is to the woman, deceit is to the Bengalee. (Macaulay)

 新々英文解釈研究の全1031題のうちで第306題は、歴史家トマス・バービントン・マコーリー(1800―59)の文である。
 全112課のうち第35課でこの形の文の読解法が解説され、306を含めて6題の課題が挙げられている。
 まず第35課の例文

Leaves are to the plant, what lungs are to the animal.
(訳) 葉の植物に対する関係は、肺の動物に対する関係と同じことだ。

 とその解説を読めば、上記306は訳せるはずだ。
 山崎貞氏が与えている訳は

306. 角の水牛に対する、足の虎に対する、針の蜂に対する、ギリシャの古歌にいう美の女性に対する、この関係が欺瞞のベンゴール人に対する関係で、それは天性の利器である。
 (注)天性の利器という語は原文にないが前後の関係から見て補ったのである。

 今の受験生にはとうてい使いこなせる本ではない。その意味では伊藤和夫氏の批判は分からなくはない。
 しかし、伊藤氏の「方法」やさらに下って薬袋氏あたりを有り難がる風潮も変なものだ。しかし予備校教師の話ではなかった。ヴィクトリア朝の英語の話であった。 

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コメント

駿台予備校に通っていた頃毎週伊藤和夫先生の授業を受けていました。
薬袋先生のご著書も最近読みました。
お二方の書かれた本は上級者向けですよね。
そう言えば、「シャーロック・ホームズの名作短編で英語を学ぶ―完全新訳」(国際語学社)
という本が出ました。諸兄邦香さんの解説と新訳が付いています。
まだらとボヘミアと唇が載っていますが、付録のCDにはまだらの英語音声のみ収録。
残り2作品は出版社のHPからダウンロードできるそうです。

投稿: ころんぽ | 2011年11月 6日 (日) 19時38分

「(注)天性の利器という語は原文にないが前後の関係から見て補ったのである。」というような注の付け方が、現代の予備校・参考書の立場からは「だめなところ」でしょう。しかし、僕は生徒の方が「俺様化」しているのだと思います。これはまたの機会。
諸兄氏の本は見てみるかな。

投稿: 三十郎 | 2011年11月 6日 (日) 19時50分

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