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2011年11月16日 (水)

シャーロック・ホームズのfrontal development(4)

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 創始者ガルは1828年に亡くなったが、その後も骨相学は「その通俗的おもしろさから一般人の間に人気を博した。」(世界大百科事典)
 ガルのOrganologieは英国に輸入されてPhrenologyと呼ばれるようになり、ガルの協力者だったシュプルツハイム(1776―1832)もこの用語を用いるようになった。英国人ではジョージ・コーム(1788―1858)などが骨相学の通俗化と普及に努めた。アメリカ人のロレンゾ・ファウラー(1811―1896)とオルソン・ファウラー(1809―1887)の兄弟は1860年代から英米で講演をしたり骨相学模型を販売したりしてさらに骨相学を広めた。
 19世紀末には、たとえば「好色」「子煩悩」「愛郷心」「破壊性」「良心」などの精神的特性が頭蓋骨の特定の部分の隆起に現れているはずだ、という説が一般に信じられるようになった。

Williams

 上はW. Mattieu Williams, A Vindication of Phrenology, 1894の図。ホームズが「帰還」した年に出版された本である。この図のように頭蓋骨の盛り上がりで性格などが分かるはずだというのが当時は常識だった。たとえば「好色」と「子煩悩」は、上の図では1. Amativeness  2. Parental Loveである。シャーロック・ホームズはもちろん好色でも子煩悩でもなかったから、その頭蓋骨を触ってみれば後頭部の1,2あたりの隆起は貧弱なものだったはずだ。
 反対に……

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