« 骨相学で伴侶を選ぶ | トップページ | theの発音(2) »

2011年12月 1日 (木)

theの発音(1)

「ミストル長谷川、王様は崩御された(ゼキングイズデッド)」余が朝の食卓に著こうとした瞬間、向うに坐った同宿の西班牙人フーコーという少年が突然こう叫んだ。
「ゼ、キング、イズ、デッド」
と覚えず鸚鵡返しに叫んで余はどかりと椅子に尻餅を突いた。 
 千九百十年五月七日の朝である。……
(p.338)

Funeral_of_edward_vii_1910_cropped

 長谷川如是閑は大阪朝日新聞社の特派員として明治43年(1910年)ロンドンに派遣されてまもなく、エドワード7世崩御を知った。如是閑は日本の新聞記者の代表として国葬に参列した。

 それはともかく、the Kingを「ゼ・キング」と書いている。実際に如是閑はこう発音したらしい。
 むかしはイギリス人もtheは「ゼ」と発音したのではないだろうか。ひょっとすると1910年になると「ザ」に変わりかけていたかも知れない。しかし、1900年代はじめまでは、ネイティブの正しい発音も「ゼ」だったのではないだろうか。 
 シャーロック・ホームズだって、ボヘミア王のことを「ゼ・キング」と呼んだ、アイリーン・アドラーはホームズにとって「ゼ・ウーマン」であった、はずだ。

|

« 骨相学で伴侶を選ぶ | トップページ | theの発音(2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21109/43217806

この記事へのトラックバック一覧です: theの発音(1):

« 骨相学で伴侶を選ぶ | トップページ | theの発音(2) »