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2012年1月 2日 (月)

コントラルト(2)

 シャーロック・ホームズの時代に活躍した有名なコントラルトのプリマドンナにエルネスティーネ・シューマン=ハインク(1861―1936)がいる。この人ならボヘミアの醜聞の事件の1887年には26歳である。しかしアイリーン・アドラーのモデルは彼女だ! と言いきるのはちょっとためらう。

Schumannheinkgramophone

 これは20世紀に入ってだいぶ経ってからの写真であるが、She was a well-known adventuress in her youth.とは言えないようだ。どちらかというと「家庭的」な容貌である。子供を七人産んだという。
 歌手としてのキャリアはすばらしい。
 彼女が有名になったきっかけは、ウィキペディアによると

「ハンブルク歌劇場の監督とプリマドンナのマリーエ・ゲッツェがいさかいを起こした時、エルネスティーネに突破口が開かれ、大役が転がり込んできた。劇場監督から《カルメン》の主役を演じるように依頼され、リハーサルなしで大評判をとったのである。」
 
 女の声は、上からソプラノ、メゾソプラノ、コントラルト(アルト)である。ふつうソプラノが女の主役、プリマドンナになる。メゾソプラノは侍女などの役が多い。コントラルトはせいぜいお祖母さん、乳母、下宿の女将といった役柄で、オペラでは活躍の機会が少ない。
 カルメンはメゾソプラノがプリマドンナになる数少ないオペラの一つである。ソプラノでは妖艶な感じが出ないからだろう。その他メゾソプラノが主役を務めるオペラには『サムソンとデリラ』『ウェルテル』などがある。
 コントラルトでも高音が出せる歌手は、オペラではカルメンなどメゾソプラノの役をやることがある。現代の歌手ではアンネ・ゾフィー・フォン・オッターなどがそうだ。

アンネ=ゾフィー・フォン・オッター(Anne-Sofie von Otter, 1955年5月9日 - )はスウェーデン人の著名なコントラルト歌手・メゾソプラノ歌手。レパートリーは非常に広く、オペラや宗教曲、歌曲といったジャンルに広がっており、スタンダードな作曲家のほかに、演奏や録音活動を通じてバッハ以前のバロック音楽や、ツェムリンスキーやコルンゴルトのようなウィーン世紀末の作曲家、シャミナードのような女性作曲家など、不当に忘れられた作曲家の再評価にも取り組んでいる。オペラにおいては特にズボン役の女声歌手の一人として知られ、楽曲に知的な解釈を示すことでも知られる。(ウィキペディア)

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