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2012年1月 3日 (火)

コントラルト(3)

 あの女、アイリーン・アドラーはコントラルトだった。しかし現代で言えばナタリー・シュトゥッツマンのような純コントラルトではなく、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターのようにメゾソプラノに分類されることもある声だったのではないか。オペラのステージ上ではカルメンなど、メゾソプラノの役を演じて活躍した。ズボン役も多かった。

ズボン役とは、オペラにおいて、男装する女性歌手の役柄を言う。元々はフランスオペラの伝統だったが、有名作品ではドイツオペラに多い。モーツァルト作曲「フィガロの結婚」のケルビーノ(メゾソプラノ)、ベートーヴェン作曲「フィデリオ」のフィデリオことレオノーレ(ソプラノ)、ヨハン・シュトラウス2世作曲のオペレッタ「こうもり」のオルロフスキー(メゾソプラノ)(まれにカウンター・テナーやテノールが歌うケースもあり、この場合はズボン役とは呼ばない)、フンパーティンク作曲「ヘンゼルとグレーテル」のヘンゼル(メゾソプラノ)、リヒャルト・シュトラウス作曲「薔薇の騎士」のオクタヴィアン(メゾソプラノ)が代表的。(ウィキペディア)

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 薔薇の騎士のオクタヴィアンはアイリーン・アドラーが演じたらぴったりだろう。残念ながら時代が違うが。
 シャーロック・ホームズに宛てた手紙

「でも、ご存じの通りお芝居には慣れておりますし、男装をいたすなど造作もございません。これまでにもよく、そのおかげで気ままにふるまったものでございます。私は馭者のジョンにあなたさまの見張りをさせておき、二階へ駆け上がって、散歩服と呼んでおりますが、急いでそれを身につけて降りてみますと、ちょうどあなたさまはお帰りになるところでございました。
 それからおあとをしたってお玄関先まで参り、私風情を狙っていらっしゃるのが、有名なシャーロック・ホームズさまに違いないことを確かめたのでございます。そして少しはしたなくはございましたけれど、ご挨拶申しあげて、その足でテンプルに良人を訪ねてまいりました。」(延原謙訳による)

Scan09

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