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2012年8月 3日 (金)

ジョゼフ・ベル博士

「あんたは陸軍にいましたな?」
「そうであります」
「除隊したのは最近でしょう?」
「そうであります」
「高地の連隊だな?」
「そうであります」
「下士官であった?」
「そうであります」
「駐屯地はバルバドス?」
「そうであります」
「分かるかね、諸君」とベルは学生たちに説明する。「この人は礼儀正しいのに、帽子を脱がない。陸軍では脱がないからね。除隊したのが昔なら民間の作法を覚えているはずだ。一種の権威がある様子で、明らかにスコットランド人だ。バルバドスというのは、病気が象皮病で、これは西インド諸島のもので英国固有のものではないからだ」
 ベル自身が自分の方法をホームズのように説明している。「細かい違いを正確に識別し理解することが診察術の本質だ。よく見える目とよく聞こえる耳、一度見聞きしたものを忘れないでいつでも取り出せる記憶力、バラバラの鎖をつなぎ合わせもつれた糸を解きほぐして組み立てる想像力、これが優秀な医者の条件だ」
(第6章「シャーロック・ホームズ」より)
Joseph_bell

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