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2012年8月14日 (火)

天才と凡人のあわい

世界一の名探偵の生みの親はいかなる人物だったのか
天才と凡人のあわいを見事に描き出し、
数多くのドイル伝のネタ元となったまぼろしの傑作

 帯を書いてくれたのは編集部のHさんだ。
 世界一の名探偵を生み出した頭脳には、「ワトソン的側面」もあった。

アーサー・ルーズは、私(ヘスキス・ピアソン)宛の手紙でこう書いている。「私はふつうのカラーとネクタイの代わりに黒いアスコットタイを付けていたことがあります。ドイルはある日私を見て『君にはどこか不気味なところがあるね』と言った。私の首のあたりが黒いからそういう印象を受けたことにシャーロック・ホームズの著者が気がつかないなんて、とびっくりした覚えがあります。私のタイの布地が山東絹だったときはそんな印象は受けなかったようです」このようなワトソン的側面はヒュー・キングズミルとの対話ではいっそう明かである。
「アーノルド・ランはサー・ヘンリー・ランの息子だってね」とドイルは尋ねた。
「そうだ」
「そして君はアーノルド・ランの弟だってね」
「そうだ」
(しばらく考え込んでから)「それじゃ、君もサー・ヘンリー・ランの息子なんだね」
「そうだ」
(第11章より)

 しかし、ドイル=ワトソンと言い切れるかというと……
 グレアム・グリーンの書評の一部。

コナン・ドイルはワトソンと比べられることがあまりにも多かったが、この伝記ではピアソン氏がワトソン役を務めて、イエズス会の教育が作った奇妙な謎の人物、シャーロック・ホームズの心を持ったドイルを語るのである。
(附録「ポーカーフェイス」より)

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