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2012年10月24日 (水)

モリアーティ教授の日記から

1889年7月17日
……ワトソンこそが問題なのだ。監視を強めなければ。せっかくメアリという女と結婚させてやったのに(彼女はワトソンのことを大して評価していないようだ。名前を間違えているくらいだから)、ときどき綱を放れることがある。この間の六月の晩などは、「友だちを助けるため」という口実で阿片窟まで出かけやがった。そこで「事件の捜査をしている」という触れ込みのホームズと出会った。ワトソンもなかなか隅に置けない。その事件なるものが我々に関係する可能性もあると思ったのだろう、ホームズと同行した。幸い、ホームズという男は傲慢で自己中心的なやつで、新婚の男が暖かいベッドを出て独身男の友人のところへ駆けつけたのはなぜか、などは考えもしなかったようだ。

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