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2012年10月11日 (木)

スピリチュアリズム

 コナン・ドイルの伝記作家を悩ませるのはスピリチュアリズムの取り扱いである。ドイルが「シャーロック・ホームズを憎んでいた」「歴史小説こそ自分の最高の業績だと考えていた」というのは意外なことであるが、自己評価と他者による評価が食い違うのはよくあることだ。しかし、シャーロック・ホームズの作者が降霊会に出席して霊媒の語る死者からのメッセージを聞いていたというのはどうだろう? 
 スピリチュアリズムspiritualismをどう訳するかという問題もある。本書では「心霊学」「心霊主義」「心霊術」などを適当に混ぜて使った。ismをどう訳するかに決まりはない。Marxismはマルクス主義であるが、alcoholismはアルコール主義ではなくアルコール中毒である。
  Spiritは「心霊」と訳するべきだろう。普通の「霊」や「霊魂」では訳しきれない。我々も生前に親しくしていた人が亡くなれば「ご冥福を祈る」のだから、普通の日本人や普通の英国人も「霊」の存在を無視しているわけではない。その霊が霊媒を通じて生者に物理的な信号を送ってくるという考え方が特異なのである。(訳者解説より)

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