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2013年11月25日 (月)

下訳について(8)

 村上春樹は吉行淳之介と同様に下訳を活用する資格があるはずだ。レイモンド・カーヴァーよりはるかに有名なのだから。

 ところが、「一番面白いところを他人に取られてたまるか」というので下訳などは使わないのだという。代わりに語学的な間違いがないか訳稿を他人にチェックしてもらうらしい。
 柴田元幸によると、「以前は肝臓と腎臓を必ず取り違えておられました」というのだ。しかし、柴田「村上さんと一緒に仕事をして勉強になりました」。翻訳が単に語学の問題ではないことは言うまでもない。

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コメント

先日NHK(衛星放送だったか)で「科学捜査官シャーロック・ホームズ」
という見応えのある番組を放送していた。カナダの放送局制作のようだ。
この機会に「シャーロック・ホームズの科学捜査を読む」という本でも読んでみようかと思い、
アマゾンのブックレビューを見たら、全5件中2件に「翻訳に問題あり」とのコメントがあった。
翻訳者はシャーロッキアン日暮雅通氏である。
同氏はミステリやSFでは売れっ子の翻訳家である。
多忙の故にへたな下訳者を使って、その検証が疎かになったのだろうかと勘ぐってしまった。

投稿: 特命 | 2013年12月 8日 (日) 16時16分

僕はその本は英語版を買っています。まだ読んでいませんが。自分で翻訳をやっていると、他人の訳は基本的に信用できないので、英語で読めるものは英語で読むことにしています。出版社は誤訳のことはあまり気にしないみたいですね。光文社の赤と黒の場合のように。あるいは各社のシャーロック・ホームズのように。

投稿: 三十郎 | 2013年12月 9日 (月) 14時48分

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